【入会前に必読!】互助会の積立てコースによくある内容を紹介

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「互助会積立てコース項目ごとに解説」という文字に手をかざす女性
こんな人に向けて書いています
  • 互助会へ入る前に、契約するコースの内容を知っておきたい。
  • 互助会の資料をみてもコースの内容がよく分からない。
  • どれくらいの価格のコースを選べばいいんだろう?

互助会に入会するときは、契約する『コース』を選びます。

契約するコースの内容は互助会によって違うので、お葬式に必要なものがちゃんと入っているかを確認しなくてはいけません。

とはいえ、そもそも【お葬式に必要なもの】が何かを知らないと確認できませんし、最適なコースを選ぶこともできません。

そのため、互助会へ入会する前に【コースの内容】をしっかりと理解しておくことが大事です。

この記事を読むと、

  • 互助会の『コースの内容』で欠かせない共通の項目
  • 互助会のコースにある項目の具体的な内容
  • 契約するべきコースの価格の目安

が分かりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ちょっき

コースの内容をちゃんと理解した上でお葬式の準備をしてくださいね。

ちょっと自己紹介

この記事を書いている私『ちょっき』は僧侶になって29年です。お葬式を800回以上お勤めしてきた経験をもとに互助会に関する情報を発信しています。

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『コースの内容』は多くの互助会で共通している

互助会にはサービスの内容ごとに『コース』が用意されており、会員はその中から希望に合ったコースを選んで契約をします。

コースの内容は互助会によって違いますが、じつは多くの互助会で共通しているサービス内容があります。

多くの互助会で共通しているということは、要するにそれらが【お葬式に必要なもの】なのです。

ですから、コースを選ぶときには『多くの互助会で共通するサービスの内容』が入っているかを最初に確認しましょう。

では、具体的にどんな内容が共通しているかというと、以下のとおりです。

寝台車 故人名看板 霊柩車
安置室 受付事務用品 会葬礼状
寝具 祭壇 火葬場内の案内
枕飾り一式 遺影写真 骨壺一式
仏衣 御位牌・塔婆 後飾り祭壇
祭壇用供物 事務手続代行
納棺 焼香用具一式  
ドライアイス 司会進行  

これらの内容は、僧侶の私から見ても《必要なもの》だと思いますので、コースを選ぶときの基準にしてみてください。

ただ、実際にお葬式をするにはこれらの内容だけでは足りなくて、他にも、

  • 会場や付帯設備の使用料
  • 設営運営費
  • 生花&花束
  • 清め塩
  • 交通誘導&駐車場誘導
  • マイクロバス
  • 会場案内看板

などが必要となることが多いです。

じつは、互助会のコースには必要ものが入っていても、それだけで全部をまかなえるわけではありません。

どこの互助会でも1つのコースの内容に加えて何らかのメニューの追加をすることがほとんどです。

コースを選ぶときには、どんな内容が入っていて何が不足しているのか、そして不足しているものの価格はいくらなのか、ということを確認しなくてはいけません。

さらに、お葬式をするためにはコースの内容以外にも、

  • 料理(通夜振舞い・精進落とし)
  • 返礼品
  • 僧侶へのお布施

などが必要です。

ちょっき

葬儀費用というのは結局なんだかんだで増えてしまうんですよね。

ちなみに、葬儀費用は平均で約110万円(2022年現在)と言われており、ここへさらに僧侶へのお布施、返礼品の代金、料理の代金が上乗せされますので、トータルで150万円~200万円くらいになります。

このように聞くと「そんなにたくさんのお金が必要なら、お葬式なんてできないよ。」と思うかもしれません。

しかし、たくさんのお金が必要になるからこそ互助会に入会するんですよね。

互助会に入会して事前に積み立てをしておけば、お葬式をするときに費用が大幅に割引されるので、いくつか追加金があったとしても非会員よりお得です。

たまに「互助会は時代遅れだ。」と言う人がいますが、互助会は現在でも利用価値がありますのでご安心ください。

お葬式に必要なものはちゃんと取り入れて、それをお得に使うために互助会へ入会することも有効な手段の1つとなります。

コースによくある内容の具体的な説明

互助会のコースの内容を見ていると「これはどういうサービスなんだろう?」と疑問に思う項目もありますよね。

コース選びで後悔をしないよう、分からないことはそのまま放置しないで内容をしっかりと理解しておきましょう。

寝台車

近年では、病院や施設で亡くなる人が多くなっています。

病院や施設で亡くなった場合は、ご遺体をずっとそこに安置しておくことはできず、すぐに他の場所へ搬送しなければいけません。

入会している互助会あるいは付き合いのある葬儀社があれば、そこに依頼をしてご遺体の搬送をしてもらいましょう。

入会している互助会や付き合いのある葬儀社がない場合は、病院や施設から紹介された葬儀社に搬送を依頼できます。

ご遺体は、葬儀社の『寝台車』で、

  • 自宅
  • 葬儀社の安置室
  • 民間の施設

たまに「大切な家族だから、自家用車で搬送してあげたい。」という人もいますが、ご遺体の搬送は葬儀社に任せた方がいいですよ。

ご遺体の状態によっては搬送時に体液が出てしまったり、急ハンドルや急ブレーキでご遺体を損傷させる可能性があります。

ちょっき

大切な家族だからこそ、しっかりと搬送してくれる葬儀社へ依頼しましょう。

《関連記事》:霊柩車とは違うの?寝台車の詳細や手配方法について僧侶が解説。

安置室

病院や施設から搬送されたご遺体は、

  • 自宅
  • 葬儀式場の安置室
  • 民間の施設

などに安置されます。

最近のお葬式は、自宅ではなく葬儀社の式場で執り行うことがほとんどなので、多くの場合は葬儀社の『安置室』に遺体が搬送されます。

ただし、安置室は【互助会があるような大きな葬儀社】にはありますが、すべての葬儀社にあるわけではないです。

また、最新設備のある葬儀社なら、ちゃんと『保冷機能のついた棺』にご遺体を安置してもらえます。

安置室は、亡くなってから1番最初にお世話になる場所なので、互助会に入会するときには1度見学しておくといいですよ。

寝具

遺体を自宅に搬送する場合は、故人を寝かせる『寝具』が必要です。

故人が生前に使っていた布団でもかまいませんが、葬儀社が用意した新しくてキレイな寝具を使用することも多いです。

多くの互助会のコースの中には『寝具』が入っていますので、せっかくですから純白のキレイな布団を利用してあげましょう。

枕飾り一式

お葬式の日まで故人を自宅に安置する場合は、故人の枕元に『枕飾り』という小さな祭壇を設けます。

これは、自宅まで弔問に来た人が手を合わせるため、そして僧侶が【枕経】をお勤めするために一時的に設ける祭壇です。

『枕飾り』は本当に簡素な祭壇で、白木で作られた【30cm×60cm】くらいの小さな机の上に、ローソク、香炉、花瓶、お鈴を置く程度のものです。

この『枕飾り』はお葬式までの間だけ飾るものであり、お葬式が終われば処分をします。

しかし、枕飾りで使用した白木の小さな机については、お葬式の後に【故人の骨壺を安置する机】として使用することもあります。

仏衣

棺にご遺体を納めるときは、故人に『仏衣』を着せます。

仏衣は『死装束(しにしょうぞく)』とも呼ばれていて、こちらの方が馴染みがあるかもしれませんね。

仏衣を着せるのは、仏の道を歩まれる故人のために、手甲、脚絆、頭陀袋、六文銭などの旅支度をしてあげるためです。

また、旅立ちにあたり、故人にはキレイな化粧をしてあげて、身なりを整えて、一通りの旅支度ができたら棺に納めます。

お葬式をするときには、式が始まる前にご遺体を『』に納めます。

棺には素材や形状にいくつかの種類があります。

まず、棺の素材には、

  • 布張棺
  • 木棺
  • エンバー棺
  • エコ棺(合成紙製)

があります。

以前は【木棺】が多かったのですが、最近では【布張棺】を選ぶ人が多いです。

続いて、形状は、

  • 箱型
  • 山型
  • かまぼこ型
  • インロー型
  • コフィン型(船型)

があります。

形状についても以前は【箱型】が多かったのですが、最近では【山型】か【かまぼこ型】が増えてきました。

互助会に入会するときに選ぶ契約コースの中には必ず『棺』が入っています。

棺は亡くなった人を納める非常に大事なものなので、どのような棺を使われているかを確認しておきましょう。

《参考記事》:『棺桶の選び方』を僧侶が伝授!棺桶は素材や形状の種類が意外と多い

納棺

旅支度の終わった故人を棺に納めることを『納棺』といいます。

納棺にあたり、先ほど紹介したような【故人に仏衣を着せる】や【化粧をしてあげる】といったことは、ほとんどの場合『納棺師(のうかんし)』と呼ばれる人が行います。

遺族はその場に立ち会い、納棺の様子を見守ります。

また、納棺をするときは遺族だけが立ち会うことがほとんどです。

《関連記事》:【今さら聞けない】納棺って何?納棺の流れを僧侶が詳しく紹介

ドライアイス

ご遺体は常温のままで安置をすると傷んでしまいます。

そのため、火葬までの間はご遺体を『ドライアイス』で冷やします。

ドライアイスは適切な場所へ置かないと、仏衣を着せたり納棺するときに支障が出る可能性がありますので、自分では置かずになるべく葬儀社スタッフに任せてください。

また、お葬式は希望通りに日程を組めないこともあるので、もしもお葬式当日まで日が空いてしまう場合はドライアイスを追加することになります。

ですから、選んだコースには何日分の量のドライアイスがあるのかを確認しておきましょう。

また、近年ではドライアイスよりも長期間の保存が可能で、なおかつより【生前の故人の姿】に近づけられる『エンバーミング』という方法があります。

エンバーミングはドライアイスよりも価格が高いので、どちらにするかは家族でよく話し合ってください。

《参考記事》:遺体の保存方法は『ドライアイス』と『エンバーミング』の2つ。

故人名看板

お葬式をするときには、誰の葬儀であるかを知らせるために、式場の入口に『故人名看板』を建てます。

故人名看板には、故人名だけではなく通夜と葬儀の開始時間も記載されることがほとんどです。

また、故人名看板の脇には『庭飾り』という簡単なお庭を造ることが多いです。

故人名看板には木製や布製などがありますが、契約コースによって違いますので事前に確認をしておきましょう。

受付事務用品

お葬式に参列する人は【御霊前】を持参して、『受付』をするときに係の人へ御霊前を預けます。

ですから、受付係の人が使うための『受付事務用品』が必要になります。

受付事務用品としては、

  • 芳名帳
  • 筆記用具(サインペン・筆ペン)
  • 香典受け
  • 電卓
  • 簡易金庫
  • メモ帳

などを使います。

受付事務用品は市販のものを自分で買ってきてもかまいませんが、慌ただしい中で忘れてしまうリスクがあるので葬儀社に用意してもらう方が無難です。

祭壇

お葬式をするときには、必ず『祭壇』を飾ります。

日本のお葬式の多くは【仏式】なので、ほとんどの場合『白木祭壇』か『花祭壇』を使用します。

他にも『神式祭壇』や『キリスト教祭壇』というのもありますが、この記事では割愛させていただきます。

白木祭壇は昔からある一般的な祭壇で、その名のとおり全体が白木製で、形状は『輿(こし)』に似せて作られているため、最上部には屋根がついています。

『輿』とは、棺を納めて担ぐためのもので、昔のお葬式では葬列を組みながら輿を担いで棺を運んでいました。

しかし、葬列を組むような【昔ながらのお葬式】が少なくなっているせいか、最近ではたくさんの花で飾られる『花祭壇』の方が人気です。

祭壇によってお葬式の雰囲気が大きく変わりますので、白木祭壇にするか花祭壇にするかは事前によく考えて選んでおきましょう。

《参考記事》:お葬式の印象は『祭壇』で決まる!祭壇の種類と選び方を僧侶が詳しく解説

遺影写真

祭壇の中央には故人の『遺影写真』を飾ります。

遺影写真を選ぶときには、

  • できるだけ最近のもの
  • しっかりとピントが合っている
  • 正面を向いてカメラ目線である
  • 故人の人柄がよく出ている

という写真を選ぶといいですよ。

また、遺影写真は祭壇に飾られますので、参列者からよく見えるように元の写真の画像を大きく引き伸ばします。

ですから、元となる写真は複数人で映っているものではなく、できるだけ故人が単独で映っている写真が理想的です。

単独で映っている写真がなければ、他の【故人の顔が100円玉くらいの大きさで映っている写真】の中から選びましょう。

御位牌・塔婆

祭壇には遺影写真だけではなく『御位牌』を飾ります。

御位牌には戒名や法名が記載されるか、戒名や法名が授けられていなければ、そのまま俗名(=故人名)が記載されます。

また、御位牌の他にも【忌中塔婆】という塔婆を建てることもありますので、お寺に確認をしましょう。

ちなみに、お葬式で使用する位牌は『白木位牌』ですが、白木位牌はその後もずっと使用するものではありません。

一般的には、49日忌を目安に白木位牌から『本位牌』に交換するので注意をしてください。

祭壇用供物

祭壇には、遺影や位牌を飾るだけではなく『祭壇用供物』を供えます。

祭壇へ供える供物は、

  • 線香
  • 果物
  • 缶詰
  • 和菓子

などです。

遺族としては【故人が好きだったもの】を供えてあげたいところですが、肉類・魚類・お酒は供えられませんので注意してください。

祭壇へ供えた供物は、お葬式が終わった後に遺族や親戚で分けることが多いです。

焼香用具一式

仏式のお葬式では、必ず【焼香】をします。

そのため、『焼香用具一式』が必要になります。

焼香をするには【香炉】が必要ですが、香炉は《角香炉》を使用するのが一般的です。

葬儀社によっては、角香炉の他にも丸型やデザイン型などがあるかもしれません。

祭壇と同じように、香炉によってもお葬式の雰囲気が変わりますので、事前に確認しておきましょう。

司会進行

お葬式は決められた時間の中で執り行わなければいけません。

そのためには、ちゃんと式全体の流れを把握して『司会進行』をする人が必要です。

たまに、『お坊さんが式全体を取り仕切る』と思っている人がいますが、お坊さんは【お葬式の法要】の部分だけを行うので、式全体を取り仕切ることはしません。

ですから、どんなに小規模なお葬式でも『司会進行』をしてくれる人は必要です。

霊柩車(れいきゅうしゃ)

お葬式が終わると、故人が納められた棺を『霊柩車』に乗せて火葬場まで搬送します。

霊柩車には、

  • 宮型
  • 洋型(リムジン)型
  • バン型
  • バス型

があります。

以前までは、霊柩車といえば『宮型』でしたが、最近では宮型が激減し、代わりに『洋型』を使用することがほとんどです。

もちろん、今でも宮型の霊柩車を使用している葬儀社や地域はたくさんありますが、宮型はかなり目立つので、それが嫌な人はリムジン型を選んでください。

《関連記事》:よくある霊柩車の疑問を解消!霊柩車の種類や費用について僧侶が解説。

会葬礼状

お葬式の参列者には、参列してくれた御礼として『会葬礼状』を渡します。

ただし、会葬礼状だけを渡すのではなく、会葬返礼品と一緒に渡すことがほとんどです。

また、会葬礼状や会葬返礼品と一緒に【長寿銭(ちょうじゅせん)】を渡すこともあります。

長寿銭というのは、参列者に対して、

  • 長寿だった故人のように長生きしてもらいたい
  • 長生きにご縁がありますように

という意味で渡すものですが、必要というほどではありません。

また、会葬礼状のデザインや文面にはいくつかの種類がありますので、気に入ったものを選んでください。

火葬場内の案内

霊柩車で火葬場につくと、そこには葬儀社のスタッフが先回りして待機をしています。

葬儀社のスタッフが火葬場で待機しているのは、遺族に『火葬場内の案内』をするためです。

葬儀社のスタッフは、火葬場での焼香から解散までの間、あらゆることを取り仕切ってくれます。

参考のために、火葬場での大まかな流れを書いておきます。

火葬場についたら、まずは告別室に通されます。

告別室では、棺の前で焼香をしますが、ここで故人の姿を見ることができるのが本当に最後です。

次に、棺が火葬炉へ納められますので、遺族や親族はその様子を見届けます。

棺が火葬炉へ納められると、その後は【精進落とし】や【おしのぎ】などの食事をしながら収骨の案内を待ちます。

収骨の案内があれば、収骨室にて遺族や親族みんなで故人の遺骨を骨壺に納めていきます。

収骨が終わった後は、そのまま解散するか、あるいは墓地まで移動して納骨をします。

以上、このような火葬場内での一通りの案内を葬儀社のスタッフがすべてやってくれます。

骨壺一式

火葬場で故人の遺骨を収骨するためには『骨壺一式』が必要です。

骨壺一式というのは、

  • 骨壺
  • 桐箱
  • 白風呂敷
  • 骨覆い
  • 骨壺用の手提げ袋

のことをいいます。

ただし、西日本と東日本とでは【骨壺のサイズ】が違いますので注意してください。

一般的には、西日本が【6寸=約18cm】ですが、東日本は【7寸=約21cm】なんです。

じつは、西日本と東日本では《収骨方法》が違います。

一般的には、

  • 西日本:遺骨の決まった部分だけを収する『部分収骨
  • 東日本:遺骨の全部を収骨する『全収骨

というように骨壺に納める『遺骨の量』が違うので、骨壺の大きさも違います。

ですから、骨壺を選ぶときは、デザインや価格だけではなく《大きさ》にも注意してください。

《関連記事》:骨壺にはどんな種類があるの?骨壺の選び方を詳しく紹介

後飾り祭壇

先ほども紹介しましたが、人が亡くなってお葬式をするまでは『枕飾り』という小さな祭壇を作ります。

そして、お葬式が終わったら、49日忌までの間は『後飾り祭壇』を作って遺骨を安置します。

後飾り祭壇には、白木祭壇、黒塗祭壇、段ボール製祭壇などいくつか種類がありますので、好きなタイプを選んでください。

しかし、後飾り祭壇は49日忌までだけではなく、その後の【お盆飾り祭壇】としても使えますので、個人的には長期間使えて見栄えもする『黒塗祭壇』をおすすめします。

事務手続代行

人が亡くなると、必ず『死亡届』を役所へ提出します。

『死亡届』を提出して、役所から火葬許可証が発行されてからでないと火葬できません。

しかし、お葬式の準備などで忙しい遺族がわざわざ役所まで行ってそのような手続きをするのは大変です。

ですから、死亡届の提出などの手続きは、葬儀社が『事務手続代行』をしてくれます。

葬儀社はそのような手続きに慣れていますので、遺族は火葬許可申請書に必要事項を記入して、あとは葬儀社に任せましょう。

会場や付帯設備の使用料

最近では、お葬式をする場所として『葬儀社所有の式場』を使用することが多いです。

または、葬儀社と提携している式場を使用することもあります。

互助会のある葬儀社には豪華な式場や設備がありますが、それらを使用するには『会場や付帯設備の使用料』を支払います。※互助会によってはコース料金内に含まれている場合もあります。

しかし、互助会の会員であれば格安料金で使用できるので安心です。

もしもこれが非会員料金だと非常に大きな出費となりますので、どうせ葬儀社に依頼してお葬式を行うなら、最初から互助会に入会しておくのもいいと思います。

設営運営費

お葬式をするには式場を用意するだけではダメです。

式場の中や外にいろんな飾りつけや設置をする必要があります。

そのため、飾りつけや設置をしてもらうには『設営運営費』が必要です。※互助会によってはコース料金内に含まれている場合もあります。

生花&花束

お葬式の祭壇にはたくさんのお花が飾られます。

そして、祭壇のお花以外にも【個別に発注された生花】が飾られることが多いです。

【個別に発注された生花】というのは《参列者》や《参列できない人》が個別に発注をして祭壇の脇に飾られる生花をいいます。

ちなみに、個別に生花を発注する場合は、喪主にお願いするのではなく、発注者本人が施行葬儀社か生花業者へ発注するのがマナーです。

また、出棺のときには棺の上に『花束』をたむけます。

花束は必要なものというわけではありませんが、故人の冥福を祈ってたむけるものですから、ちゃんと用意してあげてください。

清め塩

お葬式が終わると、参列者には『清めの塩』が配布されることが多いです。

これは、お葬式という【忌み事】に触れた体を、帰宅する前に清めてもらうための塩です。

清めの塩を体にふるときには、

  1. 背中
  2. 足元(足の裏)

という順番でふりましょう。

ちょっき

しかし、個人的に『清めの塩』は不要だと思っています。

亡くなった人を【穢れ】として扱っているから『清め』なんていう言葉が出てくるんですよ。

亡くなった人の近くに行ったから体を清めるなんて、そんなの故人に対して失礼だと思いませんか?

交通誘導&駐車場誘導

参列者が多くなりそうな場合は『交通誘導や駐車場誘導』をしてくれる誘導員を手配しておくと安心です。

最近では少なくなりましたが、お葬式には親戚や職場関係者など大勢の人が参列する場合があります。

そのような大きな規模のお葬式の場合、自家用車で会場まで来るという人もたくさんいるはずです。

すると、駐車場内やその周辺が参列者の車で混雑します。

じつは、誘導員がいないと駐車場内でときどき車同士の接触事故が起きてしまうことがあります。

参列者の安全のため、そして近隣住民への配慮のために、規模が大きなお葬式になる場合は誘導員を手配しましょう。

マイクロバス

大きな規模のお葬式をする場合、遺族と一緒に親戚も火葬場へ行くケースが多くなります。

火葬場にはそれぞれが自家用車で行くこともできますが、もしかすると火葬場の駐車場が空いていないかもしれません。

また、車の台数が多いと、火葬場までの車列(葬列)からはぐれてしまう可能性も高くなります。

ちょっき

車列からはぐれてしまうと、火葬場までの道に迷ってしまう人もいるんですよね。

ですから、大勢の人が火葬場まで行く場合は『マイクロバス』を手配しましょう。

マイクロバスなら、車列からはぐれたり、駐車場の空きがないといった心配もありません。

会場案内看板

お葬式の式場はときどき【分かりにくい場所にある】というケースもあります。

式場が国道や県道沿いなど分かりやすい場所ならすぐに見つけられますが、住宅街の中にあるような式場だとなかなか見つけられません。

そのような場合は、大通りから式場までの『会場案内看板』を設置すると参列者はスムーズに到着できます。

しかし、参列者が数人くらいの【家族葬】であれば、看板を設置する必要はありませんので、想定している参列者数によって案内看板を設置するかどうかを決めてください。

どれくらいの価格のコースを契約するべき?

互助会に入会すると契約コースを1つ選びますが、コースの価格は互助会ごとでまったく違います。

では、どれくらいの価格の契約コースを選べばよいのでしょう?

多くの互助会では『24万円』くらいの契約コースをメインにして打ち出していますが、実際にところは『24万円』のコースだと内容が少し物足りないです。

できればもっと上の『36万円〜50万円』くらいのコースを選ぶ方が、一般的なお葬式の内容に近くなります。

また、これくらいのコースであれば将来的な追加金も少なくてすみます。

ちょっき

その分だけ家族の負担を減らせますよ。

互助会に入会した人の多くは契約コース選びに一番迷いますので、そんなときは『36万円~50万円』くらいのコースを選ぶようにしましょう。

互助会に入るのは、今から少しずつ積み立てておくことで、お葬式のときに大幅な割引を受けたり、格安で豪華な施設を利用できるようにするためです。

36万円~50万円という金額は決して小さなものではありませんが、いざというときには金額以上のメリットが得られます。

大事な家族のお葬式を、ちゃんとしたやり方で、なおかつお得に執り行いたいという人は互助会に入会しておいても損はありませんよ。

《関連記事》:互助会は入る意味がない?「互助会に入らなくてよい」と言っているのは誰か

まとめ

互助会に入会したら、まず最初に契約コースを選びます。

しかし、コースの内容がちゃんと分かっていないと適切なコースを選ぶことができません。

お葬式をするには、ある程度決まったものが必要になるので、選んだコースにそれがちゃんと入っているかを確認しましょう。

お葬式で必要なものは以下のとおりです。

寝台車故人名看板霊柩車
安置室受付事務用品会葬礼状
寝具祭壇火葬場内の案内
枕飾り一式遺影写真骨壺一式
仏衣御位牌・塔婆後飾り祭壇
祭壇用供物事務手続代行
納棺焼香用具一式 
ドライアイス司会進行 

互助会のコースの内容をよく確認しておき、いずれ必ず来るお葬式に向けて今のうちからしっかりと準備をしておきましょう。

※互助会を選ぶときはこちらの記事を参考にしてみてください。

互助会はどこがいい?現役僧侶の私がおすすめする互助会5選

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