先日、お葬式をお勤めした信者の渡辺さんが寺に来られました。
そのときに、渡辺さんは「父が互助会に入っていたおかげで、お葬式のときは本当に助かった。」と、亡きお父様への感謝と深い想いを話してくださいました。
家族が亡くなると、悲しんでいるヒマもないくらい葬儀の準備や手続きなどに追われ、慌ただしくお葬式を行なうことが多いです。
しかし渡辺さんは、お父様が互助会に入っていたおかげで、お葬式の準備がスムーズに進み、しっかりと送り出すことができたそうです。
この記事は、私が渡辺さんから聞いた話をもとに【事前にお葬式の準備をしておくことの大切さ】について書いています。
「お葬式の準備は早めにしておいた方がいいの?」と疑問に思っているあなたに向けて書いていますので最後まで読んでみてください。
この記事を書いている私『ちょっき』は僧侶になって29年です。お葬式を800回以上お勤めしてきた経験をもとに互助会に関する情報を発信しています。
檀家の渡辺さんから聞いた話
渡辺さんは「もしも父が互助会に入っていなければ、後悔の残るお葬式になったかもしれません。」と、お葬式当日までの経緯を話してくださいました。
お父様の死
渡辺さんには80歳を越えるお父様がおられました。
渡辺さんは、結婚後お父様とは別に暮らしていたので、ときどき実家までお父様の様子を見に行っていたそうです。
ある日、渡辺さんが実家へ帰り、リビングへ行くと、いつものようにソファーに座るお父様の後ろ姿が見えました。
しかし、渡辺さんがお父様に声をかけても何の返事もありません。
眠っているのかと思い、何気なくお父様の前に行くと、お父様は息をしていなかったそうです。
何をすればいいのか全然分からない
父親を亡くしたことを悲しんでばかりもいられず、数日後には『お葬式』をしなくてはいけません。
しかし、渡辺さんはお葬式に向けて何をすればいいのか全然分からなかったそうです。
どこの葬儀社へ手配をすればいいのか、お寺にはすぐに連絡をしておくべきなのか、火葬場の予約はどうすればいいのか、とにかく何も分かりません。
お葬式は、お父様の自宅近くの葬儀社へ依頼することが決まりました。
葬儀社が決まれば、次は葬儀社スタッフさんとの打ち合わせです。
喪主を経験した人はみんな「お葬式は数日間で多くのことを決めなくてはならず、悲しんでいるヒマがないくらいだ。」と言います。
渡辺さんも以前に知人から「お葬式は本当に大変だよ。」と聞いていて不安だったそうです。
そんなとき、葬儀社スタッフさんが渡辺さんに言いました。
「渡辺様、お父様は弊社の互助会に入会されていますよ。お父様は『家族には迷惑をかけたくないから』とおっしゃって、積み立てをしておられました。」
これを聞いた渡辺さんはとても驚きました。
父が残してくれた『互助会』の会員証が救いとなった
お父様が互助会に入会していたことを聞き、渡辺さんは、
「そういえば、前に何かの会員になったとか言ってたな。」
と思い出しました。
渡辺さんはその当時、お父様が地域の集まりの会員にでもなったのだろうと思っていたとのこと。
でも、お父様はそのときに互助会へ入会し、積み立てを始めていたのです。
渡辺さんは思い当たる場所を探してみると、寝室にある収納ケースの中から互助会の会員証が見つかりました。
会員証には、お葬式を依頼した葬儀社の名前も記載されていました。
お父様が積み立てをしていた契約コースには主要な項目がすべて盛り込まれており、さらに高品質なサービスも受けられるようになっていたそうです。
葬儀社スタッフさんは、契約コースの内容を丁寧に説明し、渡辺さんに1つ1つ確認をしながら手配をしてくれました。
また、契約コースに無い内容については、渡辺さんの要望を聞きながら親切に対応をしてくれたそうです。
渡辺さんは、
「担当の方が親身になって対応してくれたので安心だった。それに、父がある程度お葬式の内容を決めておいてくれたのも助かった。」
と、お父様が互助会に入っていたことや担当スタッフの対応に感謝をしていました。
互助会に入っておくことの経済的な安心感
渡辺さんは、お父様が互助会に入っていたことで、お葬式の準備をスムーズに進められました。
でも、それだけではなく、お父様が互助会に入っていたことで【葬儀費用の大幅な割引】というメリットもありました。
一般的に、互助会で積み立てをしておけば、
- 葬儀費用の大幅な割引がある
- 豪華施設を格安料金で使用できる
などの費用面での大きなメリットがあります。
特に、葬儀費用については、非会員価格の【30%~50%】くらいは割引されますので、これだけでもかなりのインパクトです。
でも、じつは互助会の契約コースの内容だけでは葬儀費用の全部をまかなうことができません。
詳しくは別記事の『互助会って何なの?互助会に関する基礎知識を分かりやすく解説』で解説していますが、ほとんどの場合はメニューを追加することになります。
とはいえ、メニューを追加をしても非会員価格に比べれば安く抑えられるので、互助会に入るメリットはあるんですよね。
葬儀費用は安いものではないので、事前にしっかりと準備をしておかないと、いざというときに慌ててしまい、しっかりと故人を送り出すことができません。
渡辺さんも、
「父のおかげで思ったよりも葬儀費用が少なくてすみました。父が積み立てをしていなければ、お葬式のときにお金のことばかり心配していたかもしれません。」
と言っていました。
渡辺さんは、互助会の有用性を身をもって経験したこともあってか、今ではご自身も互助会で積み立てをしているそうです。
早めの『お葬式の準備』は家族を守ることになる
お葬式はいつも突然やってきます。
ですから、早めに準備をしておけば、いざというときに慌てることなく心に余裕をもってお葬式を行うことができるのです。
また、前もってある程度の葬儀費用を用意できれば、残された家族の負担を軽減できます。
渡辺さんのお父様は、お葬式で家族に大変な思いをさせないために、自分でお葬式の準備をしておくことで家族を守っていたのです。
渡辺さんの話を聞いて、私は【事前にお葬式の準備をしておくことの大切さ】を改めて感じました。
今のうちからお葬式の準備をしよう
私は今まで何度もお葬式のお勤めをしてきましたが、事前に準備をしていた人とそうでない人では【気持ちの余裕】が違うと思います。
事前に準備をしていた人は、お葬式には何が必要で、どのくらい費用がかかるのかを知っているので、何も心配することなく《心を込めて故人を送り出すこと》に集中できているんですよね。
お葬式は『故人の最後の晴れ舞台』なので、余計なことに気を取られずにしっかりと故人を送り出してあげたいものです。
お葬式に必要な知識を入れておく
お葬式の準備をするときには、
- お葬式で必要なものは何か
- どのくらいの費用が必要なのか
を知っておくことが大事です。
お葬式で必要なものを知る
お葬式の準備をするときには『お葬式で必要なもの』を知っておきましょう。
例えば、
寝台車 | 故人名看板 | 霊柩車 |
安置室 | 受付事務用品 | 会葬礼状 |
寝具 | 祭壇 | 火葬場内の案内 |
枕飾り一式 | 遺影写真 | 骨壺一式 |
仏衣 | 御位牌・塔婆 | 後飾り祭壇 |
棺 | 祭壇用供物 | 事務手続代行 |
納棺 | 焼香用具一式 | |
ドライアイス | 司会進行 |
などがお葬式で必要です、意外とたくさんありますよね。
事前に何の準備もしていないと、いざというときに、これらのことを数日間ですべて決めなくてはいけないのです。
だから、バタバタと慌ただしく時間が過ぎて、お葬式当日の頃にはすでに疲れ切っているんですよね。
上記の一覧表をご参考に、お葬式に必要なものが何なのか、そして、それぞれの詳細について事前に知っておきましょう。
お葬式で必要なものについては、別記事の『【入会前に必読!】互助会の積立てコースによくある内容を紹介』で詳しく紹介していますので読んでみてください。
お葬式の費用を知る
お葬式をするにはたくさんの費用がかかります。
近年のお葬式には、
- 一般的なお葬式(お通夜+お葬式)
- 一日葬
- 家族葬
などがありますが、それぞれの葬儀形式によって費用の相場が変わります。
例えば、一般的なお葬式であれば、
- 葬儀一式費用
- 飲食の費用
- 返礼品の費用
- 僧侶へ渡す費用
などで210万円程度かかります。
また、一日葬であれば費用は大幅に抑えられますが、それでも100万円以上は必要です。
お葬式の費用については、葬儀形式、宗教や宗派、そして地域の慣習などによって大きく異なります。
あなたがお住いの地域の【お葬式にかかる費用の相場】を知るためには、インターネットで調べるか、地元の葬儀社に相談してみるのがよいと思います。
お葬式の費用については、別記事の『お葬式の費用はいくら必要か。費用の相場は『葬儀形式』で変わる』で紹介していますので、ご参考に一度読んでみてください。
互助会に入るという選択肢もある
お葬式の準備をするには【互助会に入る】という選択肢もあります。
互助会に入り、月々『1,500円~5,000円』くらいの積み立てをしておくと、お葬式のときに、
- 葬儀費用の大幅な割引がある
- 豪華施設を格安料金で使用できる
など、会員だけのお得なサービスを受けられます。
また、お葬式のときには、互助会の葬儀社スタッフさんが、
- 故人が生前にどのようなお葬式を望んでいたか
- 家族はどのようにしてあげたいと考えているのか
ということを十分に考慮し、適切な内容を提案してくれます。
これにより、故人と家族の意向に沿った《心温まる良いお葬式》を行うことができるのです。
それに、言い方は悪いかもしれませんが、互助会にとって会員は『大事なお客様』でもあるため、会員からのいろんな相談にも親切に対応してくれます。
そして何よりも、長期間にわたり互助会とお付き合いをする中で、お互いに信頼関係が生まれるんですよね。
大切な家族のお葬式は、ちゃんと安心して任せられる葬儀社(互助会)に依頼したいと思うのが自然です。
ですから、あなた自身と家族みんなが『安心して今を生きる』ために、互助会でお葬式の準備をしてみてはいかがでしょうか?
まずは互助会の資料請求をしてみる
互助会は全国にたくさんあります。
あなたのお住いの近くにもいくつか互助会があると思うので、まずはそれらの互助会の資料請求をしてみてください。
入会する互助会を選ぶときのコツは、できるだけ複数社に資料請求をすることです。
互助会によって契約コースの内容に違いがありますので、各社の資料を見ながらしっかりと比較検討しましょう。
一通り資料を見終わったら、その中からあなたとご家族の希望に近い内容を提供する互助会に入会をしてください。
互助会の資料請求をする場合は、『ごじょクル』というウェブサイトをご覧になってみてください。
『ごじょクル』では冠婚葬祭の相談に関する資料請求ができるので、「どうやって互助会の資料請求をすればいいのか分からない。」という人には便利なウェブサイトですよ。
まとめ
お葬式に向けて今から準備をしておくことは、あなたや家族みんなが『安心して今を生きる』ために大事なことです。
渡辺さんのお父様も、ご自身と家族のために互助会で積み立てをしておられました。
お葬式の準備をすることは縁起の悪いことではありません。
今のうちからお葬式の準備をし、いざというときに家族が困らないよう、しっかりと家族を守ってあげましょう。
※互助会に入っていなくて苦労された方の実話も読んでみてください。