- 引越しをする場合、現在入会している互助会は解約するの?
- 引越し先でも互助会に入会しておきたい。
- 互助会の『移籍』をする方法を知りたい。
私たちは、家庭の事情や仕事の都合などで【引越し】をすることがあり、場合によっては県外など遠くへ引越すケースもあります。
では、現在どこかの互助会へ入会していて、遠くへ引越すことになった場合、現在入会している互助会との契約はどうすればよいのでしょうか?
結論を言いますと、遠くに引越しをする場合は互助会の『移籍』をするといいですよ。
引越し先にある互助会で『移籍』の手続きをすれば、現在持っている【サービス(役務)を受ける権利】に近い内容を引き継ぐことができるので、積み立てたお金が無駄になることもありません。
この記事では、現役僧侶の私が『互助会の移籍をする方法』について紹介しています。
最後まで読むと、引越し先でも安心して互助会のサービスが受けられるようになりますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事を書いている私『ちょっき』は僧侶になって29年です。お葬式を800回以上お勤めしてきた経験をもとに互助会に関する情報を発信しています。
引越しをするなら互助会は解約しなきゃダメ?
互助会の加入契約数は約2,200万件で、非常に多くの人が互助会に入会しています。
これだけ多くの人が入会しているので、中には、
現在、自宅近くの互助会に入会しているが、都合により県外へ引越しをすることになった。
それで、現在入会している互助会を解約した方がいいのか迷っている。
という人もいます。
たしかに、県外など遠くに引越しをした場合、現在入会している互助会の担当エリアから外れてしまい、引越し先でサービス(役務)を受けられません。
だからといって、互助会を解約する必要はありません。
じつは、引越し先にある他の互助会に入会することで、現在入会している互助会の【サービスを受ける権利】に近い内容を引き継ぐことができます。
つまり、互助会を解約するのではなく、引越し先で他の互助会に『移籍』をするということです。
互助会は日本全国にありますが、ほとんどの互助会が全日本冠婚葬祭互助協会(略称『全互協』)に加盟しています。※公式ホームページ:一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会
この全互協に加盟している互助会同士であれば『移籍』が可能です。
しかし、『移籍』とはいえ現在契約しているコース内容の全部を引き継げるわけではないので注意してください。
例えば、現在の互助会で『24万円コース』を契約している場合、引越し先の互助会ではそれと同レベルのサービスを受けられる、ということです。
あくまで《同レベル》のサービスであって、現在の契約内容と全く同じサービスではありません。
ただし、引越し先の近所に【現在入会している互助会と同グループの互助会】がある場合、その互助会に入会すれば現在の契約コース内容をほとんどそのまま引き継げる可能性があります。
詳細については、入会を検討している互助会のホームページを閲覧したり、資料請求をして内容を確認してみてください。
また、いい機会ですから、移籍にあたり改めて互助会についてしっかりと理解を深めておくといいですよ。
《関連記事》:互助会は入る意味がない?「互助会に入らなくてよい」と言っているのは誰か
互助会の移籍をする方法
引越しをする場合は、互助会の解約ではなく『移籍』をしましょう。
ここからは互助会の移籍をする方法を紹介します。
先に『引越し先で入会する互助会』を探す
互助会の移籍をするには、まず引越し先で入会する互助会を探すことから始めましょう。
互助会を探すときは、優先的に『現在入会している互助会と同じグループの互助会』を探した方がいいです。
なぜなら、同じグループの互助会であれば移籍の手続きがスムーズですし、契約内容もほとんど同じものを引き継げる可能性が高いからです。
もしも同じグループの互助会がない場合は他の互助会を探すことになりますが、そのときは【全日本冠婚葬祭互助協会】に加盟をしている互助会を探してください。
【全日本冠婚葬祭互助協会】に加盟している互助会同士でなければサービスを受ける権利が保証された移籍ができません。
とはいえ、ほとんどの互助会が【全日本冠婚葬祭互助協会】に加盟をしているのでさほど心配はありません。
しかし、互助会を探すといっても、どこにどんな互助会があるのか分かりませんよね。
最近は、日本全国の互助会の資料請求ができる『ごじょスケ』という便利なWebサイトがありますので、興味のある方は利用してみてください。
《関連記事》:互助会の資料請求をするなら『ごじょスケ』が便利。スマホやパソコンから簡単入力でOK!
現在入会している互助会に移籍の意思を伝える
引越し先で入会する互助会が決まったら、現在入会している互助会に『移籍』の意思を伝えてください。
ここで、移籍先の互助会が現在入会している互助会と同じグループではない場合、現在の互助会からおそらく何らかの《誘導》をされるでしょう。
考えられる誘導というのは、例えば、
移籍先としてお考えのA互助会さんは、私共とは別グループの互助会なので、移籍の手続きが少し難しくなります。
一方で、引越し先のお住まいからは少し離れてしまいますが、私共と同じグループのB互助会であれば、手続きもスムーズで契約内容も変わらずにすみますよ。
といったカンジでしょう。
同じグループであれば何かとラクなので【同じグループの互助会への移籍】をおすすめしますが、もしも他の互助会の方がより魅力的な要素がある場合はそちらへ移籍をしてください。
また、互助会によっては移籍にあたり【一定の支払いが済んでいることが条件】となるケースもあるので確認をしておきましょう。
実際にある事例としては、移籍にあたり『積立金を【10回分】支払っていること』が条件となっている互助会があります。
いずれにせよ、移籍をするときには現在入会している互助会の規定に従って手続きをしましょう。
移籍先の互助会で『移籍の手続き』をする
引っ越しが終わったら、事前に探しておいた互助会で『移籍の手続き』をします。
移籍の手続きにあたり、書類への記入や押印が必要となりますので、
- 契約者本人の身分証明書
- 契約者名義の通帳と印鑑
といったものは用意しておきましょう。
改めて言いますが、移籍先の互助会では『現在契約しているコースと同レベルのコース』に移行することになります。
契約コースの内容は互助会ごとに違うので、念のため移籍手続きの前にしっかりと契約コースの最終確認をしておきましょう。
また、互助会には必ず『約款』がありますが、約款の内容も互助会によって違いますので、手続き後は移籍先の互助会の約款に従うようにしてください。
《関連記事》:【入会前に必読!】互助会の積立てコースによくある内容を紹介
まとめ
引っ越しをすることになったら、入会している互助会の『移籍』をしましょう。
県外など遠くへ引っ越す場合でも、現在入会している互助会を解約はせず移籍をしてください。
引っ越し先にも互助会があれば、移籍をすることで現在の契約コースと同レベルのコースに移行できます。
互助会の移籍をするときには、
- 引っ越し先で入会する互助会を探す
- 現在入会している互助会に移籍の意思を伝える
- 移籍先の互助会で『移籍の手続き』をする
という流れとなります。
互助会は、やがて来るお葬式に向けて【安心】のために入会しておくものです。
ですから、引っ越し先でも互助会に入会し、今のうちからしっかりと積み立てをして、家族の安心のために準備をすすめておきましょう。
※引越し先の互助会を探すときは、こちらの記事をご参考にどうぞ。