【葬儀は不要?】お葬式をせずに後悔する人が続出!お葬式の意味を僧侶が解説。

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お葬式をしなかった。後悔

あなたは心のどこかで「お葬式はしなきゃダメなのかな?」と思っていませんか?

お葬式をするにはたくさんのお金が必要です。

さらに、お葬式当日は参列者に対しても気を使います。

だから、つい【お葬式をしない】という選択肢が頭をよぎるのも仕方ありません。

しかし、私は僧侶を29年してきて、お葬式をせずに後悔する人をたくさん見てきました。

そのような人達は、お葬式の意味を知らないまま火葬だけをしてしまい、後になってお葬式の重要性に気づくんですよね。

もしもあなたが、お葬式をするかどうかで迷っているのなら、ちゃんとお葬式をした方がいいと思いますよ。

この記事では、

  • お葬式をする意味
  • お葬式をせずに後悔する人が続出する理由

について解説しています。

お葬式のことで後悔をしないように最後まで読んでみてください。

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お葬式をする意味

お葬式というのは【ただのお別れ式】ではありません。

お葬式には、

  • 故人の『最後の晴れ舞台』
  • 故人に感謝の気持ちを伝える最後の機会
  • 自分自身の死について考える機会
  • 故人を仏様に託す

という大事な意味があります。

故人の『最後の晴れ舞台』

お葬式というのは故人にとって『最後の晴れ舞台』です。

私たちの人生には、

  • 初宮参り
  • 七五三
  • 入学式
  • 卒業式
  • 成人式
  • 結婚式

など、いくつかの『晴れ舞台』がありますよね。

そして、その最後の晴れ舞台となるのが【お葬式】です。

懸命に生き抜いてきた尊い人生をしめくくる『故人にとって本当に最後の晴れ舞台』ですから、家族や親戚そして知人の皆様でしっかりと見届けてあげてください。

故人に感謝の気持ちを伝える最後の機会

お葬式は『故人に感謝の気持ちを伝える最後の機会』です。

あなたは誰かに『心からの感謝の気持ち』を伝えたいと思ったとき、ちゃんとその人に会って、相手の顔を見て感謝の気持ちを伝えますよね?

故人の姿を見ることができるのは【お葬式】が最後です。

故人から受けた恩に対し、ちゃんと顔を見ながら感謝の気持ちを伝えてあげてください。

自分自身の死について考える機会

お葬式は『自分自身の死について考える機会』になります。

誰かのお葬式に参列したり、あるいは家族の誰かが亡くなったときなどは【死】というものを強く意識させられます。

そして、お葬式の光景を見ることにより、自然に「自分のときにはどうしたらいいかなぁ。」と自分自身の死について考えるようになるんですよね。

実際に、お葬式をきっかけに『終活』を始めたり『互助会に入会する』という人はとても多いです。

私たちはいずれ必ず死を迎えますので、想定できることは今のうちから準備しておきましょう。

事前にしっかりと準備をしておけば、あなた自身だけでなく家族も安心ですよ。

【関連記事】:【40代からの終活】家族と自分自身のために将来へ向けて今からするべきこと

故人を仏様に託す

お葬式をするのは『故人を仏様に託す』ことが目的です。

日本のお葬式のほとんどは【仏式】で、式中では僧侶が《故人を仏様に託すための儀式》をしています。

宗派によって儀式のやり方は違いますが、どの宗派も結局のところは『故人を仏様に託す』ことが目的です。

よく「我が家は無宗教だから、お葬式なんかしなくてもいい。」という人がいますが、お葬式をしないと故人の《死後の行き先》がないんですよね。

一部では『友人葬』といって、僧侶なしで告別式をする葬送形態もありますが、あれも儀式をしていないので故人の行き先は決まっていません。

ちゃんとお葬式を執り行い、故人を仏様に託し、故人には絶対的な安心を得てもらいましょう。

お葬式をせず後悔する人が続出!お葬式をしなかった理由とは?

私は僧侶になって29年ですが、お葬式をせずに後悔している人をたくさん見てきました。

そのような人はなぜ【お葬式をしない】という選択をしたのでしょうか?

とにかくお金をかけたくなかった

お葬式をしなかった理由で1番多いのは『とにかくお金をかけたくなかった』です。

一般的なお葬式をするには平均で200万円程度、規模の小さな《家族葬》でも平均で100万円くらいは必要です。

これだけ大きな費用だと、その後の生活にもかなりの影響が出てしまうため、「お葬式をやるとお金がかかるし、火葬だけでいいよ。」と言ってお葬式をしない人もいます。

でも、そのような人の多くは、火葬をしてから数日が経過する頃になって「簡単なお葬式くらいはした方がよかったかな・・・。」と心配になるのです。

葬儀費用を用意できるにもかかわらず《他のことにお金を使いたい》という理由でお葬式をしなかった人は結果的に後悔をしています。

人それぞれに価値観は違いますが、お葬式は故人の『最後の晴れ舞台』ですから、ここはお金を使ってもいいところではないでしょうか?

言い方は悪いですが、変にケチって後悔するくらいなら、ちゃんとお葬式をした方が精神衛生上よいと思います。

もちろん、経済的に本当に苦しくて生活するだけで精一杯という状況なら、お葬式よりも実生活を優先するべきです。

お葬式の意味を知らなかった

お葬式をしなかったのは単純に『お葬式の意味を知らなかった』というケースも多いです。

先ほども言いましたように、お葬式は【ただのお別れ式】ではなく、

  • 故人の『最後の晴れ舞台』
  • 故人へ感謝の気持ちを伝える最後の機会
  • 自分自身の死について考える機会
  • 故人を仏様に託す

という意味があります。

この中でも特に『故人を仏様に託す』という意味を知らない人が多いのですが、お葬式ではこれが1番大事なんですよね。

多くの人は、僧侶がお経を読むことが【お葬式】で、それをすることで故人が成仏できると思っています。

じつは、お葬式では【お経】を読むだけではなく、故人を仏様に託すための【儀式(作法)】をしており、この儀式(作法)の方が大事なんですよね。

故人を仏様に託し、故人に成仏してもらうためには【儀式(作法)】が必要で、儀式をするからこそ『葬儀』と呼べるのです。

お経だけで故人が成仏できるなら《録音したお経》を流すだけで十分、わざわざ僧侶に読んでもらう必要はありません。

お葬式でしっかりと儀式を行い、故人を仏様に託すことで、故人に【死後の行き先】を示してあげることができます。

しかし、このような『お葬式の意味』を知らないと、火葬だけをしてしまい、後になって《故人の死後の行き先が決まっていない》ということを知って急に心配になるのです。

故人が自分の行き先で迷ってしまわないように、ちゃんとお葬式をしてあげてくださいね。

身内だけで見送ればよいと思った

近年のお葬式は、『家族葬』のように少人数で執り行うことが多くなりました。

そのせいでしょうか、「お葬式をしたって参列者はどうせ身内だけなんだから、お葬式はせずに身内だけで見送ればいい。」と言って火葬だけをする人がいます。

そのような発想になるのは、先述した【お葬式をする意味】を知らないことが原因です。

お葬式をする・しないは【参列者の人数】で決めるものではなく、【故人に仏様の世界で幸せに暮らしてもらいたいかどうか】で決めるものです。

身内だけだからという理由でお葬式を省略すると、後日になって「ちゃんとお葬式をしておけばよかった。故人はどうなってしまうんだろう?」と後悔することになります。

お葬式は、故人にとって最後の晴れ舞台であり、仏様に託すための大事な儀式なので、たとえ少人数でもちゃんとお葬式をしてほしいなと思います。

お葬式はした方がいい

お葬式をしなかった人たちにはいろんな理由があったはずです。

しかし、結果的に多くの人が【お葬式をしなかったこと】を後悔しています。

また、これまで述べてきたように、仏教的な観点から考えてもお葬式はした方がいいと思います。

というか、仏教的な観点よりも【亡くなった人のために何もしなかった】ということ自体が心残りになりませんか?故人に対して申し訳なく思ったり、死後の故人のことが心配になったりしませんか?

私たち人間は、はるか昔から、亡くなった人に対して『弔(とむら)い』をしていました。

その時代によって弔い方は違いますが、故人に敬意を表すために最大限の弔いをしてきたのです。

ですから、【亡くなった人を偲び、敬意をもって弔う感覚】というのは遺伝子レベルで私たちの体に刷り込まれているでしょう。

お葬式ができる状況であるにもかかわらず火葬だけにしてしまうと、おそらく【お葬式をしなかったこと】を気にし続けることになります。

だったら、やむを得ない事情がある場合を除いて、ちゃんとお葬式をしてあげませんか?

お葬式を執り行い、心理的に、そして仏教的にもしっかりとケジメをつけ、心を込めて故人を送り出してあげてください。

とはいえ、やはり葬儀費用が心配ですよね。

お葬式で急な大出費をするとその後の生活に大きな影響が出てしまいますので、お葬式に向けて事前に準備をしておくことが大切です。

お葬式の準備をするには『互助会に入って積み立てをしておく』というのがとても有効な手段となります。

互助会については『互助会って何なの?互助会に関する基礎知識を分かりやすく解説』の記事で基本的なことを解説していますので読んでみてください。

まとめ

近年では『お葬式はせずに火葬だけをする』という人が増えていますが、その多くが後悔をしています。

お葬式は【単なるお別れ式】ではなく、

  • 故人の『最後の晴れ舞台』
  • 故人へ感謝の気持ちを伝える最後の機会
  • 自分自身の死について考える機会
  • 故人を仏様に託す

という大事な意味があるのです。

特に『故人を仏様に託す』というのが大事で、お葬式をすることで《死後の故人の行き先》が決まります。

このことを知らずに火葬だけをしてしまい、後になってお葬式の意味を知り、「やっぱりお葬式をすればよかったな、故人はどうなるんだろう?」と後悔します。

また、お葬式の意味を知らなくても、『何もしなかった』ということ自体が心残りになる人がほとんどです。

ですから、故人のため、そして残された家族の気持ちの上でも、お葬式をしてあげてください。

そのためにも、今のうちから互助会に入るなど【お葬式の事前準備】をしておきましょう。

※互助会について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。

互助会に入った方がいい?互助会に入るメリットとデメリット

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