- 互助会に入会するにはどうすればいいの?
- 入会手続きには何を用意したらいいの?
- いくら積み立てればいいんだろう?
互助会の入会手続きというのは、そんなに難しいものではありません。
手続きの方法や用意する物は、どこの互助会でもだいたい同じなので、事前に入会の方法を知っておけばスムーズに申し込むことができます。
この記事では、
- 互助会に入会する方法
- 入会手続きの具体的な流れ
- 積立金の適正な金額
について現役僧侶の私が詳しく解説をしています。
互助会へ入会するときに必要な情報なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
互助会は、葬儀費用を抑えつつ充実した施設を使えるシステム
互助会は、戦後(昭和23年)に誕生したもので、『相互扶助の精神』のもと会員みんなで少しずつお金を出し合い、冠婚葬祭での大きな負担を軽減させるための組織です。
互助会の数は日本全国に200以上あり、加入契約数も約2,200万件で、これは日本人の5人に1人は互助会に入会していることになります。【参照:『全日本冠婚葬祭互助協会』HPより】
そして、互助会全体で会員から預かった前受け金は2兆4,000億円以上にものぼり、これほど加入者数が多くて大規模な組織なので、会員も安心してお葬式の準備ができます。
互助会に入会するメリットは、コースごとの料金(会費)を事前に支払うことで、実際にお葬式を執り行うときに【大幅な割引】があったり、【格安価格で充実した施設が利用できる】など支払った金額以上の高品質なサービスを受けられることです。
互助会側は、会員が事前に支払った会費を「前受け金」として預かり、その資金をもとにお葬式で必要となる施設や備品を充実させていきます。
会員側は、お葬式を執り行うときに、それらの充実した施設や備品を低価格で使用する権利が得られます。
ですから、本来ならお葬式では多額の費用がかかるところを、互助会に入会しておくことで負担を大幅に減らすことができるのです。
また、多くの人は会費の支払いを『毎月の積み立て』にしています。
毎月の積み立てなら家計に負担をあまりかけずに会費を支払うことができるんですよね。
ただし、会費の積み立てを【保険】のように思っている人もいますが、まったく違うものです。
保険が適用されるときには《現金》が支給されますが、互助会の場合は割引などの《サービス(役務)》を受けられるものであり、現金は一切支給されません。
そして、大事なことですが、会費を支払っても葬儀費用の全部をまかなえるわけではないので、その点は十分に注意しておきましょう。
コースごとの会費を事前に支払うことで、かなりお得なサービス(役務)が受けられますが、それだけでは【少し物足りない内容】なんです。
ですから、実際にお葬式をするときにはいくつかメニューを追加することになります。
この『会費を支払っても葬儀費用の全部をまかなえるわけではない』という部分が誤解されやすいので、ここはしっかりと理解しておきましょう。
互助会に入会する方法(申し込みの手続きや流れ)
ここからは、互助会に入会する方法について詳しく紹介していきます。
入会の手続きや流れはどこの互助会でもほぼ同じなので、この記事で予習をしておけば、実際の申し込みのときにもスムーズに手続きができますよ。
まずは『入会する互助会』を決める
互助会に入会するには、当たり前ですが先に『入会する互助会』を決めなくてはいけません。
そのためには、
- 住まいの近くにある互助会を訪問して決める
- インターネットで検索してから決める
といった方法があります。
個人的には、いつでも情報が見られるので【インターネットで検索してから決める】ことをおすすめします。
住まいの近くにある互助会を訪問してから決める
互助会は日本全国にありますので、あなたの住まいの近くにも『互助会のある葬儀社』がいくつかあるでしょう。
入会する互助会を決める前に、実際に葬儀社まで足を運んで説明を聞いたり資料をもらう人もいます。
特に、「ちゃんと自分の目で見ておきたい。」という人は、現地を見て、施設内の様子やスタッフの対応などを確認しています。
ここで大事な注意点があります。
最初に見学した葬儀社を気に入ったとしても、いきなりそこで決めてしまわず、一社だけではなく複数社から説明を聞いたり資料をもらうようにしてください。
互助会によって契約コースの内容や金額が違うので、必ず複数社で比較検討をしてください。
よく考えずに互助会や契約コースを決めてしまうと、お葬式をするときになって後悔をすることになります。
ですから、複数社の中からよく比較検討して《あなたの希望に1番近い内容》がある互助会を選び出すようにしてください。
とはいえ、あなたの住まいの近くにある葬儀社が『互助会のある葬儀社』かどうか判別できないこともあるでしょう。
そんなときは、その葬儀社の《建物》に注目してください。
私の経験上ですが、まるでホテルのような外観だったり、建物の階数が3階以上あれば、その葬儀社には互助会があります。
互助会を運営するには会員が満足できるような施設が必要なので、どうしても豪華な建物になるんですよね。
ですから逆に、小さな建物だったり、車が数台しか駐車できないような葬儀社には互助会がありません。
インターネットで互助会を検索してから決める
今の時代はパソコンやスマホで【インターネット】を使えば何でも探せます。
もちろん『互助会のある葬儀社』もインターネットで簡単に探せます。
インターネットなら、いつでも、どこでも、簡単に、いろんな情報がすぐに分かりますし、そのまま資料請求もできるので非常に便利。
最初から現地に行って説明を聞いてしまうと、本心では「ここはイマイチだな・・・。」と思っていても、何となく断りづらくなってしまう人もいます。
しかし、インターネットで情報を集めるだけなら誰とも会わないので「ここはダメだな。」と思ったら他を検索すればいいだけです。
検索して出てきた『互助会のある葬儀社』の中から、あなたの希望に合った葬儀社をいくつか選び出し、各社に資料請求をしましょう。
まずはしっかりと資料を読んで、それから実際に現地へ行って詳細な説明を受けたり施設内の見学をした方が、効率がよくて失敗も減ります。
先にインターネットで情報を見ておけば、現地スタッフの説明も理解しやすくなりますよ。
ちなみに、互助会の資料請求をするなら『ごじょスケ』というウェブサイトを利用するといいですよ。
『ごじょスケ』は互助会の案内をしているウェブサイトで、誰でも簡単に資料請求ができます。
早い人なら30秒程度で入力が完了するくらい簡単なので、インターネットで互助会の資料請求をするときには利用してみてください。
申し込みの手続きや流れ
入会する互助会が決まったら、次は申し込みの手続きをします。
申し込みの方法は、
- 『対面』での申し込み
- 『オンライン』での申し込み
- 『イベント』のときに申し込み
がありますので、あなたの希望する方法で申し込みをしてください。
『対面』で入会の申し込みをする
入会の申し込みをするにあたり、「互助会のスタッフにいろいろ聞きながら手続きをしたい。」という人もいます。
そのような人は、最初から『対面』で申し込みの手続きをしましょう。
『対面』なので、スタッフからより詳細な内容を聞くことができますし、分からないことがあればその場で質問ができます。
『対面』で申し込みをする場合の流れは、
- 窓口へ連絡をして、入会の意思を伝える。
- 互助会スタッフから連絡が来て、施設あるいは自宅で詳細な説明を受ける。
- 説明に対して納得・同意ができたら申し込み手続きをする。
- 後日、加入者証が発行され、入会が完了。
となります。
ちなみに、『対面』で申し込みをする場合、【互助会の施設】と【契約者の自宅】のどちらでも手続きができます。
『対面』で申し込み手続きをしたい場合は、まずは互助会へ連絡して【入会の意思】を伝えます。
すると、担当スタッフから連絡が来ますので、【施設での説明】か【自宅での説明】のどちらにするかを決めてください。
担当スタッフの説明をよく聞いて、家族みんなが納得したら、申込書へ記入をしていきます。
申込書に記入と押印をして、必要な書類を提出し、初回分の会費を支払い、後日に『加入者証』が送られてきたら入会が完了です。
また、申し込み時に必要なものは以下のとおりです。
- 契約者本人の身分証明書
- 契約者名義の通帳と印鑑
- 初回分の支払い金(積み立てに充当)
ただし、申し込みに必要なものは互助会によって違いますので、詳しくは各互助会に確認をしてください。
『オンライン』で入会の申し込みをする
今の時代、ホームページを持っていない互助会なんてほぼありません。
そして、ほとんどの互助会ではホームページで『オンライン』による入会申し込みが可能です。
オンラインで申し込むメリットは、
- 24時間いつでもどこでも申し込める
- パソコンはもちろんスマホからでも申し込める
- 支払い方法が【銀行・ゆうちょの引落し】【クレジットカード】から選べる
- 申し込みから入会までの手続きが簡単
というところです。
最近では多くの人がパソコンやスマホを持っていますから、ラクで簡単な【オンライン】で手続きをする人が増えています。
オンラインの申し込みの流れは、
- 入会したい互助会のホームページにアクセスする
- 『オンライン入会』などの項目をタップして手続き開始
- 注意事項やクーリングオフなどについて確認して同意をする
- 入会を希望するエリアの選択
- 希望のコースの選択
- コースの内容(役務)を確認して同意をする
- 加入者情報の登録
- 家族構成の登録
- 支払い(決済)の情報を登録
- 入力内容の確認
- 互助会スタッフによる説明と最終確認
- 入会手続きが完了
- 後日、『加入者証』が発行される
以上、だいたいこのようなカンジです。
オンラインで申し込む場合、1つ注意点があります。
多くの互助会では、最初から最後までオンラインで手続きができるわけではなく、最終的には互助会スタッフから説明を受ける必要があるのです。
互助会ではときどき、互助会と会員との間でトラブルが発生しますが、その原因のほとんどが【会員の理解不足】です。
ですから、後になってトラブルにならないよう、面倒くさいかもしれませんが、契約する前にちゃんと互助会スタッフに説明をしてもらいましょう。
不明な点があれば、うやむやにせずちゃんと確認してくださいね。
『イベント』のときに入会の申し込みをする
互助会では定期的にイベントを開催しています。
イベントには【会員が対象】のものと【非会員(新規顧客)が対象】があります。
そして、【非会員(新規顧客)が対象】のイベントが開催されているときは、ちゃんと『入会申し込み用のコーナー』が設置されているはずです。
入会しようと考えている互助会のイベントがあったら、試しに参加をしてみて、事前に施設内の様子やスタッフの対応などを見ておくといいですよ。
それで、その互助会への入会を決めたら、『入会申し込み用のコーナー』でスタッフの説明を受けてください。
あとは、先ほど紹介した『対面』での手続きと同じ流れです。
ただし、イベントのときは《仮申し込み》しかできず、本申し込みは後日に改めて行われるケースもありますのでご注意ください。
互助会にはいくら積み立てればいい?
互助会に入会すると、いくつかある契約コースの中から1つ選んで積み立てをしていきます。
しかし、契約コースの料金というのは互助会によってまったく違います。
では、どれくらいの料金の契約コースを選べばよいのでしょう?
どこの互助会でも人気があるのは『24万円』くらいのコースです。
ほとんどの互助会には『24万円』くらいの契約コースがありますし、それをメインにして打ち出しています。
ただ、正直なところ『24万円』のコースだと内容が物足りないので、一般的なお葬式をしたい場合、いざというときに多めの追加金が必要になるでしょう。
ですから、できればもう少し上のランクの『36万円〜50万円』くらいのコースの方が、一般的なお葬式の内容に近くなり、いざというときに家族の負担を減らせるのでおすすめです。
まとめ
お葬式をするにはたくさんのお金が必要です。
しかし、互助会に入会しておけば、大幅な割引が受けられて、しかも充実した施設を格安で使用できます。
ですから、
- お葬式はちゃんと丁寧にやりたい
- できるだけ費用は抑えたい
- 家族に迷惑をかけないようにしたい
という人は互助会に入会しておきましょう。
互助会への入会の方法は、
- 『対面』での申し込み
- 『オンライン』での申し込み
- 『イベント』のときに申し込み
の3パターンがあります。
どの方法で申し込んでもかまいませんが、最近はパソコンやスマホからでも申し込みができる『オンライン』を選ぶ人が増えています。
入会をするときには、互助会ごとに決められた『契約コース』がいくつかあるので、コースの内容をちゃんと確認してから選んでください。
積み立ての料金については、どこの互助会でも人気があるのは『24万円』くらいのコースですが、いざというときの追加金を減らすためにも『36万円〜50万円』くらいのコースがおすすめです。
家族や自分自身のお葬式をする日は、いつか必ずやってきます。
その日のために、互助会に入会して、今のうちからできる範囲で準備をしておきましょう。
※互助会選びのときはこちらの記事を参考にしてみてください。