
お葬式をする場所はどこがいいですか?



私は【葬儀社のホール】がいいと思いますよ。
お葬式をする場所といえば【故人や喪主の自宅】あるいは【葬儀社のホール】ですよね。
以前は【故人や喪主の自宅】が多かったのですが、近年では【葬儀社のホール】を選ぶ人が増えており、特に都心部ではその傾向が強いです。
僧侶の私としても、自宅のお葬式は大変なのでおすすめしません。
お葬式をする場所に決まりはありませんが、《家族の負担》や《参列者への配慮》をよく考えて葬儀式場を決めましょう。
- 自宅でお葬式をすることのデメリットが分かります
- 葬儀社のホールでお葬式をするべき理由が分かります
- お葬式は自宅でするのが普通なの?
- 葬儀社のホールでお葬式をした方がラクなのでは?
- 葬儀式場は【自宅】と【葬儀社のホール】のどちらがいいの?
この記事を書いている私『ちょっき』は僧侶になって29年です。お葬式を800回以上お勤めしてきた経験をもとに互助会に関する情報を発信しています。
自宅葬は大変なので非推奨です
故人や喪主の自宅でお葬式をすることを『自宅葬』といいます。
お葬式をする場所に決まりやマナーはありませんが、正直に言うと、自宅葬は大変なので僧侶の私としては非推奨です。
自宅葬が大変な理由
私が自宅葬をおすすめしないのは、自宅葬は大変な割には満足度が低いからです。
自宅葬が大変である理由をいくつか紹介すると以下のようになります。
- 近隣への配慮
- 家の中を見られる
- 家族の仕事が多い
- 式をするスペースが狭い
- 駐車場の確保が難しい
- 集合住宅では自宅葬ができない可能性がある
近隣への配慮
自宅葬をするときに大変なのは『近隣への配慮』です。
近隣住民にとっては、自分の家の近くでお葬式が行われると何となく嫌な気分になります。
もちろん、死は誰にでも訪れるものであり、お葬式が大事なものであることも分かっていますが、それでも自分の家の近くでやられると嫌なんですよね。
もしかすると「できれば他の場所でやってくれないかな。」と思っているかもしれません。
なので、自宅葬をするときには近隣への十分な配慮が必要です。
まず、自宅前の道路などでは【通行の妨げ】がないようにしなくてはいけません。
自宅葬の場合は、お葬式で使用する祭壇、仏具、生花などを家の中へ搬入しなくてはならず、そのため葬儀社や生花店の車両が道路をふさいでしまうことがあります。
また、出棺などで参列者が外へ出るときには、近隣住宅の敷地内に入らないようにしたり、騒がないように注意を促すことも必要です。
そして、出棺時にはできるだけ近隣住民に棺桶を見せないように配慮することも大事です。
自宅葬をするときは、ある程度近隣に迷惑をかけてしまうのは仕方ありませんが、トラブルを起こさないように十分注意しなくてはいけません。
家の中を見られる
自宅葬は、参列者や業者スタッフに『家の中を見られる』ので、ちゃんと片づけておく必要があります。
あなたは他人の家を訪問したときに、無意識に家の中をいろいろ見てしまいませんか?
それで、
- 「へぇ、こんな家具を使っているのか。」
- 「えっ、こんな趣味があったんだ。」
- 「あっ、棚の上が少し汚れているな。」
など、その人の日常生活が何となく分かりますよね。
自宅葬をすると、いろんな人に家の中を見られるため、細かいところまで整理整頓をしなくてはいけないので大変です。
家族の仕事が多い
自宅葬をすると『家族の仕事が多い』ので大変です。
自宅葬をする場合、地域によっては、近隣住民の女性が《お茶出し》や《お給仕》などの手伝いをするところもあります。
しかし、せっかく手伝いに来てもらっても、結局は家族がほとんどやることになるんですよね。
なぜなら、ことあるごとに「〇〇はどこにあるの?」とか「これはどこに置いておけばいい?」などと聞かれるからです。
それに対していちいち答えて指示をする方が面倒くさいので、家族としても「だったら自分でやるからいいよ。」となってしまいます。
また、自宅葬は【雨】が降ると面倒です。
まず、雨の日には参列者用の『傘立て』が必要ですよね。たくさん傘立てがある家はないでしょうから、葬儀社でレンタルするか、他の物で代用しなくてはいけません。
それに、雨で濡れている人のためにタオルを用意するくらいの心配りも必要です。
さらに、雨が降ると、参列者が【濡れた靴下】で家に上がるので、廊下、畳、じゅうたん、トイレのスリッパなど、そこらじゅうに湿っぽい足跡がついてしまいます。
それを後からすべて掃除しなくてはいけないのですから、家族にとっては余計な仕事が増えて大変ですよ。
式をするスペースが狭い
自宅葬は『式をするスペースが狭い』ので大変です。
お葬式をするときには、祭壇や生花を飾るスペース、そして遺族や参列者が座るスペースが必要です。
自宅でそのようなスペースを確保するのは意外と大変で、式を行うためには最低でも2部屋をつなげて使用することになります。
しかし、参列者が数人であれば2部屋でも十分ですが、20人を超えると明らかに窮屈です。
1人あたりのスペースが狭いと、式の途中で脚を崩すことも難しくなり、正座のまま苦痛な時間を過ごすことになります。
ですから、自宅葬は、参列者が少ない場合に行うようにしましょう。
駐車場の確保が難しい
自宅葬は『駐車場の確保が難しい』ので大変です。
お葬式には自動車で来る人も多いですが、家にある駐車スペースなんて1~2台分しかありませんよね。
なので、自宅葬をするなら、近所の大きな駐車場に数台分のスペース借りておくなどの対策が必要です。
駐車する台数は、参列者の分、お坊さんの分、葬儀社スタッフの分、料理業者スタッフの分などを計算し、少し余裕をもって確保しておきましょう。
また、お葬式が終わったら、駐車スペースを借りた相手にちゃんとお礼をしに行くのも最低限のマナーです。
自宅葬では駐車スペースの件で頭を悩ませることが多いので、事前にどこで借りられそうかを調べておくといいですよ。
集合住宅では自宅葬ができない可能性がある
雑草は自分の上でお葬式を行うことですが、集合住宅では自宅機構ができない可能性があると言う点に中学必要です。
集合住宅の場合、共用スペースが重要となります。
例えば、階段、エレベーターなどを利用して、物流運ぶ際には最新の注意が必要です。
また、集合住宅の場そもそも自宅を許可してないところもあります。
集合住宅に住んでいる場合は、まず自宅層ができるかどうかを管理者に確認しておきましょう。
『自宅葬のメリット』のように思えるもの
他のウェブサイトでは、自宅葬のメリットとして以下のようなことが挙げられています。
- 時間の制限がない
- 故人や家族にとって落ち着く場所でお葬式ができる
- 会場の使用料が不要
- 自由にお葬式をコーディネートできる
- 近隣の高齢者は参列しやすい
しかし、メリットのように思えても、じつはさほどメリットになっていないものが多いです。
時間の制限がない
まず、自宅葬には『時間の制限がない』というメリットが挙げられています。
葬儀社のホールの場合は、お通夜後の食事(通夜振舞い)や、火葬場から戻って来てからの食事(精進落とし)の時間に制限があるでしょう。
しかし、自宅なら時間の制限はないので、それがメリットのように思えますよね。
ところが、時間の制限がないが故に【親戚がなかなか帰らない】というリスクがあるんです。
通夜振舞いや精進落としの席では『お酒』も提供されるので、お酒を飲んでしまうとなかなか帰らない人もいます。
そのような親戚には、上手に帰宅を促さなければなりませんが、それがどれだけ面倒なことか想像できますよね?
故人や家族にとって落ち着く場所でお葬式ができる
自宅葬なら『故人にとって落ち着く場所』でお葬式ができます。
しかし、家族にとっては落ち着くことができないでしょう。
先にも述べたように、他人が家に来ると、家族はいろいろとやるべき仕事があって気が休まりません。
故人が自宅葬を希望していたのでなければ、葬儀社のホールを利用した方が心身ともにラクです。
会場の使用料が不要
自宅でお葬式をすれば、『会場の使用料が不要』です。
しかし、自宅となると祭壇や生花などの搬入が必要なため、搬入費用が別途発生するでしょう。
葬儀社のホールを利用する場合は、互助会に入っておけば式場を格安料金で使えます。
どちらにせよ費用が発生するなら、葬儀社のホールを利用した方がラクではないですか?
自由にお葬式をコーディネートできる
自宅葬は、家ごとに合わせて『自由にお葬式をコーディネートできる』のがメリットです。
家の間取りに合わせた【オリジナルのお葬式】が行えるので、きっと満足のいくお葬式ができるでしょう。
しかし、独自のコーディネートということは、セット料金が適用されません。
そのため、1つずつ料金が発生し、特注となればさらに料金が発生するでしょう。
なので、よほどの【こだわり】があるなら独自コーディネートでもいいですが、多くの人は普通のお葬式をしています。
近隣の高齢者は参列しやすい
自宅葬なら『近隣の高齢者が参列しやすい』というメリットがあります。
自宅葬のメリットと言えるのはこれだけだと思いますよ。
よほど近所に葬儀社のホールがあればいいのですが、ほとんどの場合は葬儀社のホールまで車やバスなどで行かなくてはなりません。
高齢者は移動すること自体が大変なので、自宅葬なら移動距離が少なく安心して参列できるでしょう。
葬儀式場に『葬儀社のホール』を使うべき理由
僧侶の私としては、お葬式をするなら『葬儀社のホール』がいいと思います。
なぜなら、葬儀社のホールを使った方が、
- 自宅の近隣に迷惑をかけずにすむ
- 広い式場でお葬式ができる
- 駐車場が広い
- 宿泊できる部屋がある
- 数珠を忘れても式場で購入できる
- 参列者側も気を使わずにすむ
- 家族の負担が少ない
というように、圧倒的に便利だからです。
自宅の近隣に迷惑をかけずにすむ
葬儀社のホールを利用すれば自宅の近隣に迷惑をかけずにすみます。
自宅でお葬式を行わないので、自宅前の交通を妨げることもなく、お葬式の参列者が騒ぐこともありません。
また、出棺をするときに近隣住民に棺桶を見られることもありません。
さらに、なるべく他人に知られずにお葬式をしたい場合も、葬儀社のホールなら誰にも知られることなくお葬式が行えます。
このように、葬儀社のホールを利用すれば、近隣の方々には一切迷惑をかけることがなく、しかも日常のままでそっとお葬式を済ませることができるのです。
広い式場でお葬式ができる
葬儀社のホールなら、広い式場でお葬式ができるというメリットがあります。
葬儀社のホールには、100人以上収容できる部屋があったり、家族葬などを行う少人数用の部屋もあります。
ちゃんと参列者の人数に合わせた部屋が用意されているため、快適な空間でお葬式が行えるの便利です。
また、部屋が広いため隣の参列者との間隔も十分に取ることができ、ゆったりとお葬式に臨むことができます。
そして、部屋が広ければゆったりと座れるのはもちろん、インフルエンザなどの感染症が流行している時期などは隣との距離が離れているので安心です。
さらにいえば、葬儀社のホールは椅子席であるため、自宅のような《正座の苦痛》に悩まされることもありません。
このように、広い部屋でお葬式ができることは様々なメリットがあるんです。
駐車場が広い
葬儀社のホールは駐車場が広いです。
葬儀社の駐車場には数十台分の駐車スペースがあるため、喪主としては大勢の人数を招くことができます。
もちろん、駐車場を使用するにあたり別料金は取られません。
また、参列者としても、葬儀社の駐車場所であれば、自宅葬のときのように臨時駐車場から自宅まで移動することもないので便利です。
さらに、葬儀社の駐車場は、1台あたりのスペースに余裕があったり、身体障害者用駐車スペースもあるので安心です。
宿泊できる部屋がある
葬儀社のホールを使用すると、宿泊できる部屋があるので便利です。
もちろん、自宅でも泊まることはできますが、家族としては親戚などを宿泊させるにはいろいろ気を遣って大変だと思います。
その点、葬儀社のホールの宿泊部屋に泊まってもらえると、家族にとっては気持ちの負担が減ります。
ちなみに、葬儀社のホールの宿泊部屋は、ほとんどホテルのような仕様になっているため、宿泊する参列者にも満足してもらえるでしょう。
ただし、宿泊部屋の数には限りがありますので、誰が宿泊するか、そして宿泊料金がいくらなのか事前に確認しておきましょう。
また、葬儀社によっては【遺族のみ宿泊可】というところもあるので、どの程度の続柄までの人が泊まれるかも確認しておきましょう。
数珠を忘れても式場で購入できる
葬儀社のホールによっては数珠を販売しているところもあります。
そのため、もし数珠を忘れても葬儀社のホールで購入できるというメリットがあります。
お葬式に参列をするときに数珠を持って来ない人はけっこう多いんですよね。
仏式のお葬式であることをご存じではなかったのか、それともあえて持って来ないのかは分かりません。
しかし、日本のお葬式はほぼ仏式なので、参列するときには数珠を持って行くべきです。
とはいえ、数珠を忘れてしまうこともありますので、そんなときは葬儀社のホールで数珠するとよいでしょう。
ただし、仏具店ではありませんので、販売している数珠の種類が少ないということはご了承ください。
参列者側も気を使わずにすむ
葬儀社のホールを使うと、じつは参列者側も気を使わずにすむんですよね。
自宅のお葬式だと、トイレはできるだけ使用しない、ジャマにならない場所にいる、といったように参列者側も意外と気を使います。
でも、葬儀社のホールなら、ロビーのソファーに座って開式時間までゆったり待つことができます。
そして、葬儀社のホールにはトイレが複数あります。
自宅の場合は、トイレに行きたいのに他の人が入っていて我慢することもありますが、葬儀社のホールならトイレを我慢することはほぼないでしょう。
しかも、葬儀社のホールならトイレが男女で分かれているので、女性は安心して用を足せます。
また、葬儀社のホールには喫煙所があるので、喫煙者にとっては嬉しいポイントとなります。
遺族の家では喫煙できないですし、外に出て喫煙するとご近所の迷惑になるので、喫煙所があるというのは喫煙者にとってはありがたいことです。
お葬式という厳粛な場面ではありますが、ある程度気楽に参列できるのは、参列者にとっては大きなメリットになります。
家族の負担が少ない
葬儀社のホールを使う最大のメリットは、なんといっても家族の負担が少ないということです。
葬儀社のホールを利用すれば、
- ご近所への挨拶回り
- 臨時駐車場の手配
- 家の中の掃除と後片付け
- お茶出しやお給仕
などがありません。
何もかも葬儀社のスタッフがやってくれるので、家族にとっては大きな負担の軽減ができて非常に助かります。
お葬式の目的は、故人を偲び、感謝をし、冥福を祈り、心を込めて送り出してあげることです。
そのためには、できるだけ家族の負担を減らし、故人の弔いに集中することが大事です。
故人にとって住み慣れた自宅でお葬式をするのは素晴らしいことだと思います。
しかし、家族の仕事が多すぎて故人への弔いの気持ちが薄れてしまっては本末転倒です。
総合的に考えると、しっかりと故人を弔い後悔のないお葬式をするには、自宅ではなく『葬儀社のホール』を選ぶことをおすすめします。
互助会に入ってお葬式の準備をする
お葬式をするときには、式場や祭壇などの使用料金がかかります。
他にも、棺桶の代金、霊柩車の利用料金、火葬場使用料などいろんな費用があるので、葬儀費用はかなり大きな金額となります。
しかし、葬儀社が管理している【互助会】に入って、事前に積立てをしておけば、
- 葬儀費用の大幅な割引きがある
- 充実した施設や備品を低価格で利用できる
- お葬式以外の関連施設を割引価格で利用できる
- 結婚式などの慶事でも互助会を利用できる
など、お得なサービスが受けられて葬儀費用を軽減することができます。
人はいつ亡くなってしまうか誰にも分からないので、いざというときに慌てないよう、早いうちからお葬式の準備をしておくといいですよ。
《関連記事》:互助会に入った方がいい?互助会に入るメリットとデメリット
まとめ
お葬式をするなら自宅ではなく葬儀社のホールを利用した方がいいと思います。
自宅葬は、
- 近隣への配慮
- 家の中を見られる
- 家族の仕事が多い
- 式をするスペースが狭い
- 駐車場の確保が難しい
- 集合住宅では自宅葬ができない可能性がある
というように、家族の負担が大きい割には満足度は低いです。
一方で、葬儀社のホールを利用すれば、
- 自宅の近隣に迷惑をかけずにすむ
- 広い式場でお葬式ができる
- 駐車場が広い
- 宿泊できる部屋がある
- 数珠を忘れても式場で購入できる
- 参列者側も気を使わずにすむ
- 家族の負担が少ない
というように、故人の弔いに集中できます。
お葬式をする場所に決まりはありませんが、《家族の負担》や《参列者への配慮》をよく考えて葬儀式場を決めましょう。
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