率直に聞きますが、互助会ってやばいんですか?
いいえ、互助会はやばくないですよ。「互助会はやばい」と言っているのがどんな人なのかを考えてみましょう。
互助会について調べていると、ときどき出てくる『互助会はやばい』というワード。
世の中には【互助会否定派】の人たちがいて、彼らは「互助会なんて会員からお金を取ることばかり考える《やばい組織》だ。」と主張しています。
しかし、私は今までたくさんの互助会を見てきましたが、べつに互助会はやばくないですよ。
【互助会否定派】の人たちの言うことだけを鵜呑みにすると、本来なら得られるはずの【互助会の大きな特典】を取りこすので非常にもったいないです。
本記事を読んでいただき、互助会に対する誤解を解消してください。
- 互助会はやばくないことが分かります
- 互助会がやばいと誤解される事例と理由が分かります
- 互助会の大きな特典を取りこぼさずにすみます
- ネットで見た「互助会はやばい」というのが気になる
- 互助会のどんなところが《やばい》のか知りたい
- 本当に互助会がやばいなら入会は見送る
この記事を書いている私『ちょっき』は僧侶になって29年です。お葬式を800回以上お勤めしてきた経験をもとに互助会に関する情報を発信しています。
互助会は、やばくない。
一部の人たちは「互助会はやばい組織だから入会しない方がいい。」と言います。
しかし、実際のところ互助会はやばくないので安心をしてください。
互助会の加入契約数は日本全国で約2,200万件ですが、もしも互助会が本当にやばい組織ならこれほど多くの人が入会をするでしょうか?
互助会というのは、毎月の積み立てをすることで、
- 葬儀費用の大幅な割引(30%~50%オフ)がある
- 充実した施設や備品を格安で利用できる
- 会員限定のさまざまな特典がある
などのお得なサービス(役務)を受けられるシステムです。
もちろん、支払った金額以上のサービスを受けられるので、非会員よりもずっとお得にお葬式ができます。
ただし、積立金だけでは葬儀費用の全部をまかなえないので注意してください。
ここを勘違いをする人が本当に多いです。
お葬式をするときは【基本的な葬儀費用】に対して大幅な割引がありますが、足りない部分については必要に応じて追加することになります。
しかし、追加があったとしても、それでもまだ非会員価格よりも費用を削減できるのが互助会のメリット。
ですから、互助会は、
- 大切な家族のお葬式は、ちゃんとした設備のある場所で執り行いたい。
- 必要なものにはしっかりとお金をかけるが、できるだけ費用を安く抑えたい。
- 残された家族になるべく負担をかけないよう、今から準備をしておきたい。
という人が入会しています。
つまり、お葬式というものを大事に考え、なおかつ賢く費用を抑えているのが互助会の会員さんたちなのです。
また、互助会を運営する側の話ですが、じつは互助会というのは簡単にできる事業ではありません。
互助会を運営するためには、
- 利用者が満足できるレベルの施設や備品があること
- しっかりとした約款があること
- 利用者がいつでも相談できる場所があること
といったように、経済産業省の厳しい審査をクリアして認可を得る必要があります。
その後も経済産業省による定期的な検査を受けたりさまざまな報告義務があるなど、厳しい監督・指導のもとで運営されていますので、そうそう不誠実なことはできません。
では、なぜ『互助会はやばい』なんて言われるのでしょうか?
それは、一部で発生したトラブルを、まるで全部の互助会で起きているかのように言う【互助会否定派の葬儀業界関係者】がいるからです。
人間というのは《ネガティブワード》に大きく反応します、これは人間の防衛本能なので仕方ありません。
【互助会否定派の葬儀業界関係者】はそれを利用し、まず『互助会』に関するネガティブワードを持ち出して人々の注目を集め、そこから不安をあおります。
さんざん不安をあおった後で「弊社では本当の安心価格でご提供できます。」みたいに、最後は結局『自社の宣伝』をするんですよね。
つまり、自社の宣伝をするための【ネガティブワード戦略】というわけです。
どこかで『互助会はやばい』というネガティブワードを見たとしても、それは一部の葬儀業界関係者による戦略の可能性が高い。
あなたは、常に国からチェックを受けて運営している互助会と、自社の宣伝のために不安をあおる人たち、一体どちらが【やばい】と思いますか?
「互助会はやばい」と誤解される事例
一部の葬儀業界関係者の「互助会はやばい!」という主張を鵜呑みにし、互助会に対して誤解をする人もいます。
しかし、誤解をしたままだと本来なら得られるはずの【互助会の大きな特典】を取りこぼすので非常にもったいないです。
ここからは、下記の「互助会はやばい」と誤解されている事例について紹介していきます。
加入契約数が多いことを強調して入会させる
互助会の加入契約数は約2,200万件と非常に多いです。
互助会の営業担当者は、この加入契約数の多さを強調し《互助会の信頼性》を伝えることで入会を促します。
これを【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
大きな数字を見せるのは、互助会に入会させるための【手口】だから要注意です。
と言います。
しかし、加入契約数が多いということは、それだけたくさんの人に認められ信頼されている証拠ですから、数の多さを強調するのは当然のこと。
加入契約数が多いことを強調するのは入会を考えている人に安心してもらうためです。
それに、数の多さを強調するのは互助会だけではなく、他のどんな企業でも同じ。
どの企業も、CMなどで「おかげさまで利用者数〇〇万人突破!」みたいに数の多さをしっかりとアピールしますよね。
数が多いことを強調するのは【手口】でも何でもなく、ごく普通の宣伝方法です。
ごく普通の宣伝方法を【手口】だと言っている人たちの方が《やばい》と思いませんか?
葬儀費用が安くなるように見せている
互助会に入って積み立てをしておくことで《30%〜50%》くらい葬儀費用の割引が受けられます。
30%~50%の割引って、かなり大きな割引率ですよね。
しかし、これに対して【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
割引で費用が安くなったように見えますが、その後にたくさんメニューを追加させられて、結果的に相場よりも高い請求が来ますよ。
と言います。
これは、半分は正しいですが、半分は間違いです。
まず、互助会に入っていれば大幅な割引を受けられるので、非会員よりも葬儀費用が安くなるのは確かです。
また、入会時に申し込んだコースの内容だけでは物足りなく感じる人が多く、お葬式のときには追加金を支払って『メニューの追加』をすることがほとんど。
この『メニューの追加』の程度によっては結果的に相場よりも高額になってしまうケースがあります。
でも、それはあくまで『稀なケース』です。
例えば、《最高級の物》や《とくに必要ではないもの》をたくさん追加してしまった場合は相場を上回ってしまうでしょう。
ところが、【互助会否定派】の葬儀業界関係者は稀なケースを取り上げて、それが『日常的なこと』であるかのように言います。
それだけではなく、
契約コースの内容は『必要なもの』がいくつか抜かれている。それで必ずメニューの追加をさせて、同じタイミングで他のメニューもすすめてきますよ。
と言う人までいます。
しかし、それは間違いです。
入会時のコース内容には【必要最低限のもの】が入っているので、物足りなさは感じますが故人を送り出すことはできます。
とはいえ、最初は「とにかく葬儀費用を安くしたい。」と思っていても、いざ大切な家族のお葬式となると、やっぱり満足のいく内容にしてあげたくなるんですよね。
それで、ほとんど人は物足りなく感じた部分のメニューを追加し、その結果、入会時の想定よりも多い葬儀費用が発生します。
しかし、それは家族の『お葬式に対する考え方』が変わった結果であり、互助会が強引にメニューを追加させたり、ましてや最初から【必要なもの】を抜いているわけではありません。
互助会は勧誘のために【費用を安く見せている】のではなくて、必要最低限の内容でもお葬式が行えるコースを用意しているだけなんです。
厳しい審査をクリアしているからと安心させて勧誘する
互助会を運営するには経済産業省の認可が必要で、そのためには厳しい審査をクリアしなくてはいけません。
そのおかげで、会員は安心して積み立てができ、満足のいくお葬式を執り行うことができます。
しかし、【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
厳しい審査をクリアしているからと安心をさせておいて、それから勧誘してくる。
という言い方をします。
安心してもらってから入会を促して何がいけないのでしょう?
お客さんとしては《積み立て》という形で大事なお金を出すわけですから、最初はきっと「互助会ってどんな組織なの?本当に大丈夫?」と不安に思うはず。
だからこそ最初に【互助会は国の厳しい監督と指導のもと運営されている組織である】ということを伝え、まずはお客さんに安心してもらって、それから入会を促しているんですよね。
国の厳しい審査をクリアしていることをお客さんに伝えるのは、『やばい』どころか逆にとても誠実で適切な勧誘方法といえます。
「ご家族の安心のために」を強調して勧誘する
互助会に入会するのは、お葬式のときになって急に大きなお金を出さなくて済むように前もって準備をするためです。
お葬式にむけてしっかりと準備をしておけば家族も安心ですよね。
しかし、【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
互助会は《家族の安心のため》を強調しながら、高額コースの積み立てをすすめてくる。
と言います。
互助会には、高額なコースだけではなく安いコースも用意されています。
しかし、安いコースは必要最低限の内容なので、本当に金銭的な余裕がない人のためにあるものです。
ほとんどの場合、家族としては「やっぱり、もう少しメニューを追加してちゃんとお葬式をやってあげたいよね。」という心理になります。
そのため、互助会の営業担当者はお葬式をするときになって大きな追加金が出ないように最初から『少しグレードが上のコース』を提案します。
お客様のことを考えた上での提案をしているんです。
互助会員の多くは、お葬式のときに家族が困らないよう【家族の安心のため】に入会をしています。
ですから、入会を迷っているお客様に対して「ご家族の安心のためですよ。」と背中を押してあげて、現実的なコースを提案するのは悪いことではありません。
互助会の存在を忘れるケースがある
互助会の積み立て期間は、だいたい【60回~120回】つまり《5年~10年》です。
積み立てが終わるとサービス(役務)を受ける権利が得られて、その権利は使用するまで補償されています。
しかし、互助会に入会してから長い年月が経つと、契約者本人が互助会の存在を忘れてしまうこともあるんですよね。
これに対して【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
会員本人が互助会に入会したことを忘れたり、家族にも伝えていなければ、結局は積立金が無駄になる。
と言います。
この件については、それほど間違ったことは言っていません。
確かに、互助会に入会したことを家族に言わないまま契約者本人が忘れてしまった場合は積立金が無駄になります。
ただし、それは入会した互助会(葬儀社)ではなく『他の葬儀社』でお葬式をしてしまった場合です。
それに、互助会に入会したことを忘れてしまうケースなんて、そんなに多くはありません。
ほとんどの人は互助会に入会したことを忘れないですし、家族もそのことを知っています。
とはいえ、入会したことを忘れてしまう可能性もゼロではありませんから、互助会に入会したら、そのことをちゃんと家族にも伝えておきましょう。
「あなたは会員権をお持ちですよ。」と会員権の話から営業をかける
互助会に入会すると、契約者の情報は互助会側で管理されますので、入会後にずっと権利が使用されないと、確認のため会員に連絡を取ることがあります。
これに対して【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
定期的に会員へ【会員権があること】を伝えて、どさくさ紛れに他のオプションをすすめてくる。
と言います。
入会したことを忘れている会員に対して、互助会側が確認の連絡をすることは何の問題もありません、むしろ親切かと。
その際に『他のオプションをすすめてくる』というのは、要するに新しいオプションの宣伝です。
葬儀のやり方は時代によって変化していくので、互助会側もオプションの内容を顧客ニーズに合わせて変更や追加をする必要があります。
会員が持っている権利は【契約当時の内容】ですから、確認の連絡をするときに《時代に合った新しいオプション》ができたことを伝えるわけです。
もちろん、その新しいオプションが不要であれば断ってかまいません。
互助会側だってわざわざ会員に確認の連絡をするのですから、宣伝の1つくらいさせてあげればいいと思いますけどね。
日本の互助会全体の収益が落ちている
互助会の加入契約数は約2,200万件ですが、最近では少しずつ新規加入契約数が減ってきています。
これはお葬式に対する考え方が変化していることが原因でしょう。
これに対して【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
日本の互助会全体の収益が落ちている。これは、もう互助会に入会する時代ではなくなった証拠だ。
と言います。
たしかに、近年では互助会を利用せずに【費用を抑えたお葬式】をする人が増えています。
しかし、実際のところは、葬儀費用を抑えることばかり考えた結果、納得のいくお葬式とならずに後悔をする人が後を絶ちません。
最近では、お葬式をせずに最初から火葬をしてしまう『直葬』という新しい葬送形態が出てきました。
『直葬』であれば遺体の搬送から火葬までの費用だけですみ、お葬式に関する費用が一切ないので、これなら互助会に入る必要はありません。
でも、『直葬』にしたことを後悔する人は多いんですよね。
直葬をした後になってから「やっぱり最後くらいちゃんと供養してあげればよかったかな。故人はちゃんと成仏できるの?」と心配になってしまうんです。
また、お葬式をするときに『格安葬儀社』を利用する人が増えています。
格安葬儀社はたくさんありますが、その中には『かなり質が低い葬儀社』があるのも事実。
魅力的な宣伝に惹かれて格安葬儀をしたものの、結局は「確かに安かったけど、なんかイマイチだったね。」と後悔する人も多いんです。
このように、最近ではとにかく【葬儀費用を安くすること】ばかりを考える人が増えているため、逆に互助会へ入会する人は減っています。
しかし、お葬式は亡くなった人にとって『本当に最後の晴れ舞台』ですから、しっかりとした内容でお葬式をしてあげませんか?
やがて来る大切な家族の『最後の晴れ舞台』のために、そして後悔のないお葬式をするために、今から積み立てをして計画的に準備をしましょう。
《関連記事》:安さだけで選ぶと大後悔。格安葬儀でトラブルになる事例と理由
解約手続きが分かりにくい
互助会を利用するとお得になりますが、人によっては「互助会に入会したけど、もう必要ないから退会したい。」という場合もあります。
退会をするときには手続きが必要ですが、退会手続きには少し分かりにくい部分もあります。
これに対して【互助会否定派】の葬儀業界関係者は、
わざと解約手続きを分かりづらくして、解約を思いとどまらせようとしている。
と言います。
互助会の退会手続きというのは、契約者本人が行うのであればさほど難しくはありません。
契約者本人の、
- 加入者証
- 印鑑
- 本人確認書類
- 預金口座の通帳
があれば手続きができます。
一方で、契約者本人以外の人が手続きをする場合は少しだけ分かりづらくなるんですよね。
契約者本人以外の人が解約をする場合は【委任状】が必要になったり、返戻金も契約者の口座に振り込まれたりします。
また、契約者本人が死亡していたり認知症である場合は、除籍謄本か代理人の戸籍謄本が必要となるケースもあります。
しかし、これは手続きを複雑にしているのではなく、互助会側としては返金をともなう手続きなのでトラブルがないよう慎重にならざるを得ないのです。
保険金の支払い手続きに比べれば簡単ですから、解約手続きを複雑化させて解約を思いとどまらせるなんてことはありません。
《参考記事》:【保存版】互助会を解約(退会)する方法。解約したい理由や満期の後についても詳しく解説
※【互助会はやばいと誤解される事例】の一覧に戻る。
互助会に関する理解が足りないと「互助会はやばい」と誤解する。
『互助会はやばい』というワードを見ると不安になってしまいますよね。
しかし、それは一部の葬儀業界関係者による、自社の宣伝を目的とした『不安あおり』なので気にする必要はありません。
人は不安になると、ついネガティブな方向で考えてしまい、それで変なウワサやウソを信じてしまうこともあります。
じつは、人が不安になるのは、そのことに関する知識や経験が無い、もしくは不足していることが原因なんです。
つまり、互助会に関する理解が足りないと「互助会はやばい」と誤解するということです。
ですから逆に、互助会に関する正しい理解があれば『互助会はやばい』というワードを見ても不安にはなりません。
この記事をここまで読んでくださったあなたなら、もうだいぶ知識がついて不安も減ったはずです。
また、「互助会はやばい。」と不安をあおっている一部の人たちの方が《やばい》ということにもお分かりいただけたでしょう。
互助会は、仕組みや契約コースの内容をちゃんと理解していれば、お得なだけでなく将来の不安も減らすことができる、安心で利用価値のある組織なのです。
まとめ
世の中には「互助会はやばい組織だから入会しない方がいい。」と言っている人がいます。
しかし、そのように言っているのは一部の【互助会否定派】の葬儀業界関係者で、彼らは「互助会はやばいですよ!」と人々の不安をあおり、最終的には自社の宣伝をします。
互助会は、経済産業省の厳しい審査をクリアしており、また全国で約2,200万件の加入契約数があるくらい大きくて信頼できる組織です。
とはいえ、互助会のシステムや契約コースの内容についてちゃんと理解をしておかないと、後になってトラブルが起きる可能性があります。
互助会に関するトラブルの多くは【契約者側の理解不足】が原因なので、契約時にしっかりと内容を理解をしていれば何もトラブルは起こりません。
互助会は信頼できる組織です。
自社の宣伝のために「互助会はやばい!」なんて言っている【やばい人たち】の主張はスルーして、今のうちから互助会に入会し、大切な家族のために積み立てをしておきましょう。
※互助会を選ぶときにはこちらの記事をご参考にどうぞ。